二重整形は、ぱっちりとした目元を作り、お顔全体の印象を華やかにする施術です。二重整形術の中でも二重埋没法は、比較的ダウンタイム期間が短い施術として知られています。しかしダウンタイムが短いといっても、通勤や通学をされている場合、施術後にどのくらいのダウンタイムがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、二重埋没法を検討している方のために、ダウンタイムの長さや術後の過ごし方のポイントなどについてご説明します。二重の埋没法とはどのような施術なのでしょうか。メリットやデメリットも含め、二重埋没法の特徴をご紹介します二重の埋没法とは 二重埋没法とは切開しない施術法二重埋没法とは、皮膚を切らずに二重を作る施術法です。二重にしたい箇所でまぶたの皮膚を医療用の糸で留め、自然な癖をつけることで二重まぶたを作ります。二重埋没法には「瞼板法」と「挙筋法」の2つの術式があります。瞼板とは、まぶたのふちにある線維性結合組織でできた硬い板のことであり、瞼板法では瞼板に糸をかけて二重を作ります。一方、挙筋法とは、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋と呼ばれる筋肉に糸をかけて二重を作る施術法です。それぞれにメリットとデメリットがあり、まぶたの状態や希望する二重のデザインによっても適した術式は変わってきます。そのため、二重埋没法の施術を受ける際には、信頼できる医療機関に相談し、医師の判断の下で適した手術を選択することをおすすめします。 二重埋没法のメリット二重埋没法では、切開をしないため、傷跡が残ることはありません。また、施術時間も15~20分程度と短く、短時間で施術を受けられます。ダウンタイムも短く、腫れやむくみも短期間で落ち着くため、日常生活への影響が少ない点も二重埋没法のメリットです。さらに、糸で留めるだけで二重を作れるため、万が一、デザインが気に入らなかった場合にはやり直すことができます。 二重埋没法のデメリット 二重埋没法は、まぶたの皮膚を糸で留めている状態のため、半永久的に二重の状態をキープできるわけではありません。時間とともに糸が切れたり、緩んだりすると元に戻ってしまうことがあります。特に、まぶたに脂肪が多く、まぶたが厚い人は、まぶたが薄い人に比べると糸が取れやすくなります。 二重埋没法の術後の症状とダウンタイム期間二重埋没法は、まぶたを切開して二重を作る切開法に比べると、ダウンタイムは短くなります。しかしながら、まったくダウンタイムがないわけではありません。二重埋没法のダウンタイムに現れる症状とその期間についてご説明します。 腫れ施術後から翌々日あたりまでは、まぶたが腫れた状態となります。腫れの状態には個人差があるものの、腫れのピークは翌々日あたりです。ほとんどの場合は、1週間程度で腫れが引き、ほとんど目立たない状態にまで回復をします。腫れが引くと、徐々に二重のラインがはっきりと見えてくるようになります。ただし、完全に腫れが引いて、安定した二重の状態になるまでには4週間ほどの時間が必要です。 痛み埋没法ではまぶたを糸で留めるため、皮膚を引っ張られているような痛みを感じる場合があります。また、ゴロゴロとした違和感を覚えるケースもありますが、術後1週間程度で痛みや違和感は治まるケースがほとんどです。不安な場合などは医師に相談し、鎮痛剤を処方してもらうとよいでしょう。また、違和感を覚えた場合でも、まぶたをこすったり、何度も触れたりすると炎症が起きたり、糸がずれたりしてしまう可能性があります。施術を受けた後はできるだけ患部に触れないように気を付けましょう。 内出血麻酔をする際や施術中に針がまぶたの血管に当たると、内出血を起こすことがあります。内出血が生じた場合でも、ほとんどの場合は1~2週間程度で吸収され、痕になることはありません。 むくみ術後から3日目程度までは、まぶたにむくみが見られる場合があります。しかし、それほど長くむくみが続くことはなく、徐々に改善していきます。 傷跡まぶたを糸で留めるため、ごく小さな針の穴が二重のラインに生じます。しかし、1週間程度で徐々に目立たなくなります。 二重埋没法のダウンタイム中の過ごし方二重埋没法を受けたら、腫れや内出血の悪化を防ぐために、次の点に注意してダウンタイムを過ごすようにしましょう。 当日から2日後くらいまでは安静に湯船につかったり、運動をしたりと血行をよくする行為を行うと、腫れや内出血が長引くおそれがあります。術後当日から翌々日くらいまでは、できるだけ安静に過ごしましょう。また、飲酒も血行を促進するため、ダウンタイム中はアルコールの摂取は避けたほうが賢明です。術後から3日目あたりまでは、患部周辺の血行促進を抑えるため、保冷材などで目のまわりを冷やすとよいでしょう。 4日目以降はいつもどおりの生活に施術から3日を過ぎると、まぶたの腫れも治まってきます。3日を過ぎれば、目元を冷やす必要はなく、湯船につかっても問題はありません。いつもどおりの生活に戻ることができます。ただし、1週間程度は、激しい運動や長時間下を向く姿勢は控えたほうがよいでしょう。 ダウンタイム中に気を付けたいこと早く日常生活に戻るためにも、二重埋没法を受けた後のダウンタイム中は、次の点にも気を付ける必要があります。 塩分は控えめに塩分のとりすぎは、むくみの原因となります。また、塩分の高い食事をとると水分摂取も多くなりますが、水分のとりすぎもむくみにつながるものです。塩分のとりすぎは、ダウンタイム中にむくみの症状が強く出る可能性があるため、食事をとるときには塩分控えめのメニューを選ぶようにしましょう。また、塩分をとりすぎてしまった場合などは、ブロッコリーやホウレン草、枝豆、バナナ、キウイフルーツなど、カリウムを多く含む食品をとるとむくみの改善につながります。 紫外線対策は徹底的に施術後のまぶたは敏感な状態になっているため、紫外線のダメージを受けやすくなります。ダウンタイム中は、サングラスで目元を覆う、つばの広い帽子を着用する、日傘を差すなどして紫外線対策を行うようにしましょう。また、痛みや腫れなどが出ている場合には、施術部分への日焼け止めの塗布は避けたほうが賢明です。特に、紫外線が強い日中に出かける必要がないのであれば、ダウンタイム中には、紫外線の弱い早朝や夕方などに外出の時間帯を調整してもよいでしょう。 頭を高くして寝る血液は、心臓より低い場所に集まる性質があるため、頭の位置を低くすると、まぶたの腫れやむくみが悪化する可能性があります。寝るときには枕を使い、頭を心臓の位置より高い位置にすると、血液の循環をスムーズにし、腫れやむくみを軽減できます。うつ伏せで寝る姿勢は、下になる目元に血液が集中しやすく、さらにまぶたに枕やシーツが当たり、刺激となります。ダウンタイム中はもちろん、二重ラインが安定する術後1カ月程度までは、うつぶせ寝は避け、仰向けで寝るようにしましょう。また、ダウンタイム中は無理をせず、リラックスした状態で過ごすことが大切ですが、横になる時間が長いと血液循環が悪くなるため、むくみを悪化させるおそれがあります。そのため、ダウンタイム中も過度に横になるのではなく、起き上がった状態でいるようにしましょう。 冷やしすぎには注意目元を冷やすと、腫れや痛みを軽減できます。しかし、冷やしすぎると凍傷になるおそれがあります。患部に直接保冷剤を当てるのではなく、タオルなどで包んでから当てるようにしましょう。また、冷やし続けるのではなく、状態を見ながら、断続的に冷やすことが大切です。腫れやむくみが軽減する3日後以降は、冷やす必要はありません。 二重埋没法のダウンタイム中も快適に過ごすポイント 二重埋没法のダウンタイムは比較的短いものですが、数日間であってもダウンタイムがあると、いつもどおりの生活ができないためにストレスがたまってしまうこともあります。しかし、以下のような工夫をすることで、二重埋没法のダウンタイム中も快適に過ごせます。ぜひ、埋没法の施術を受けた場合には、取り入れてみてください。 眼鏡やサングラスを使うまぶたの腫れや内出血がある場合、眼鏡やサングラスの着用をおすすめします。サングラスは目元を隠すだけでなく、紫外線カットの効果もあるため、外出中はサングラスを着けるとよいでしょう。また、学校や職場など、サングラスの着用が難しい場所では、UVカット機能のある眼鏡をおすすめします。眼鏡を掛けるだけでも、目元の腫れがバレづらくなります。フレームが太いデザインの眼鏡を選ぶとより効果的です。 メイクでカバーする腫れや内出血が気になるような場合は、コンシーラーなどでカバーすると、目立たなくさせることが可能です。また、むくみで二重の幅が広がって見えるような場合は、濃い色のアイシャドウを使うと、目元を引き締めて見せる効果があります。ただし、術後3日程度は、針穴の部分は避けるようにしましょう。また、メイクを落とす際にまぶたを力を入れてこすってしまうと、腫れや内出血を悪化させるおそれがあります。メイクを落とす際には決してこすらず、優しい力で洗い流すことが大切です。 まとめ二重埋没法は、切開をしないため、15~20分程度の施術時間で二重を作れます。ダウンタイムも短く、2日程度で腫れやむくみが軽減するため、仕事をしている方や通学中の方でも受けやすい施術です。ただし、ダウンタイム中の過ごし方によっても、腫れやむくみなどの症状の強さは変わってきます。術後から2日程度は、入浴や激しい運動、飲酒などは避け、無理せずゆっくりと過ごすようにしましょう。また、うつぶせ寝も腫れやむくみを悪化させるおそれがあります。ダウンタイム中を含め、術後1カ月程度は枕を使って頭を心臓より高い位置に保ち、仰向けで寝るようにしましょう。