フォトフェイシャルは、さまざまな美肌効果が得られるとして、あらゆる年代の方に人気の美容施術です。しかし、フォトフェイシャルには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。そのため、フォトフェイシャルを検討している場合は、事前にフォトフェイシャルのデメリットも確認しておく必要があるでしょう。そこで今回は、フォトフェイシャルのデメリットや、施術後の満足度を高めるために知っておきたい注意点などについて、分かりやすくご説明します。 フォトフェイシャルにはどんなデメリットがある?フォトフェイシャルとは、顔全体にIPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる光を照射することで肌トラブルを解消する治療法です。では、フォトフェイシャルにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。 痛みを感じる場合があるフォトフェイシャルでは、照射した光を熱エネルギーに変えることでシミや赤みなどの原因であるメラニンや毛細血管にダメージを与え、色素を分解することで美肌を実現します。そのため、光エネルギーが熱エネルギーに変換されるタイミングで皮膚に一時的な刺激が生じ、輪ゴムではじかれたようなピリッとした痛みを感じるケースがあります。特にシミが濃い部分や頬骨、顎の骨の上などでは、刺激を強く感じることが多くなります。 一時的にシミが濃くなるフォトフェイシャルの施術を受けてから数日間は、一時的にシミが濃くなる場合があります。これは、表面には見えていないメラニンにも光のエネルギーが届き、これまで目に触れなかったシミが表層に浮き出てくるためです。しかし、数日経つとシミは自然と剥がれ落ちるため、過剰に心配する必要はありません。一時的にシミが濃くなる現象は、フォトフェイシャルの効果が発揮されている証拠です。しかしながら、色素が一時的に濃くなることを知らない場合、驚いてしまうこともあるでしょう。シミが薄くなるための過程ではあるものの、一時的にシミが濃くなってしまうことはフォトフェイシャルのデメリットだともいえます。 赤みや腫れ、色素沈着などが生じるケースがあるフォトフェイシャル施術では、光エネルギーが熱エネルギーに変換されるため、光を当てた部分に赤みや腫れが生じる場合があります。ただ、赤みや腫れがそれほど長く続くことはありません。また、人によっては赤みや腫れのほか、かゆみを感じるケースもあるようです。そのほか、フォトフェイシャルの出力が強すぎる場合や施術後のアフターケアを怠った場合などは、色素沈着が見られるケースもあります。しかし、色素沈着の多くは一時的なものであり、長く残ることはないため心配する必要はありません。 複数回の通院が必要フォトフェイシャルでは、1回の施術で効果を実感できますが、劇的な変化は得にくいです。そのため、十分な効果を実感するためには、複数回にわたって施術を受ける必要があります。通院の手間がかかる点は、フォトフェイシャルのデメリットといえるかもしれません。 フォトフェイシャルにはデメリット以外に注意点もフォトフェイシャルのデメリットについてご説明しましたが、フォトフェイシャル施術を受ける際には、注意しなければならない点もあります。フォトフェイシャルを受ける前に確認しておきたい注意点を3つご紹介します。 肝斑を悪化させるリスクがあるフォトフェイシャルは、肝斑には効果が期待できません。むしろ、肝斑にフォトフェイシャルを照射した場合、かえって肝斑が濃くなるおそれがあります。肝斑の原因は、はっきりと解明されているわけではありません。しかし、女性ホルモンや摩擦などの刺激が影響してできるシミだと考えられており、フォトフェイシャルの刺激が肝斑を悪化させる可能性があるのです。肝斑とそのほかのシミでは治療法が異なり、肝斑を薄くしたい場合には別の治療を受けなければなりません。フォトフェイシャルを受ける前には、診察を受け、肝斑があるのかを確認した上で適切な治療を受けるようにしましょう。 トレチノイン・ハイドロキノンは併用できないシミやニキビの治療に使用されるトレチノインやハイドロキノンを、フォトフェイシャルと併用することはできません。これらは強い作用を持つため、フォトフェイシャルと併用すると肌に大きな負担をかける可能性があるのです。フォトフェイシャルを受ける際には、トレチノインやハイドロキノンは1週間前、ハイドロキノンは3日前から使用を中止したほうがよいでしょう。また、トレチノインやハイドロキノンを使用している場合には、施術を受ける前に医師に相談しておくと安心です。 日焼け後には施術できない日焼け後の肌は、お顔全体にメラニンが増えた状態です。フォトフェイシャルはメラニンに反応すると熱エネルギーに変換されるため、日焼け後にフォトフェイシャル施術を受けると光が過剰に反応し、やけどを起こしたりして肌にダメージを与えるおそれがあります。また、フォトフェイシャル施術を受けた後の日焼けも厳禁です。フォトフェイシャル施術を受ける予定がある場合は、施術前と施術後の日焼けは避けるようにしましょう。 フォトフェイシャルのメリットと効果ここまでフォトフェイシャルのデメリットや注意点をご紹介してきました。しかしながら、フォトフェイシャルにはさまざまなメリットもあります。フォトフェイシャルの主なメリットや効果を5つご紹介します。 シミを薄くできるフォトフェイシャルでは、シミの原因であるメラニンに光を当て、熱エネルギーに変換させることで色素を分解します。分解された色素は、ターンオーバーに伴って少しずつ肌の表面に浮き上がり、自然に剥がれ落ちることでシミを薄くします。シミを薄くするのは、フォトフェイシャルの代表的な効果です。 広範囲に照射でき、トータルな美肌効果を得られるフォトフェイシャルは、顔全体に広く照射することができます。そのため顔全体のシミを薄くし、トーンアップを図ることが可能です。また、フォトフェイシャルは異なる波長の光を照射できるため、さまざまなお肌の悩みに対応できます。フォトフェイシャルの効果としては、コラーゲンの生成促進によるシワや毛穴の開きの改善、ニキビ・ニキビ跡の改善、赤ら顔の改善などが挙げられます。トータルな美肌効果を得られる点は、フォトフェイシャルの大きなメリットです。 ダウンタイムがほとんどないダウンタイムがほとんどない点もフォトフェイシャルの魅力の一つです。デメリットとしてご紹介した施術後の赤みや腫れも、症状が長く続くことはありません。美容施術の中でも長いダウンタイムが必要なものは、長期休暇に合わせて施術を受けるなど、スケジュールの調整が必要になります。しかし、フォトフェイシャルはほとんどダウンタイムがないため、忙しい方でも気軽に受けやすい施術です。 比較的料金が安い使用する機器やクリニックによって異なるものの、ほかの施術と比べるとフォトフェイシャルの施術料金はリーズナブルな設定となっています。そのため、複数回の施術を受ける場合でも比較的、経済的な負担を抑えることができます。 当日から入浴やメイクができる ダウンタイムが短いため、日常生活にほぼ影響を与えない点もフォトフェイシャルのメリットです。赤みや腫れなどが見られなければ、施術後すぐにメイクをすることができ、当日から湯船につかることもできます。 フォトフェイシャルのデメリットをカバーする対策フォトフェイシャルにはデメリットがある一方で、さまざまなメリットがあります。また、デメリットは、適切な対策を行うことでリスクに対処できるものばかりです。そのため、デメリットへの対策を理解しておけば、安心してフォトフェイシャルの施術を受けられるでしょう。ここでは、フォトフェイシャルのデメリットを最小限に抑えるポイントをご紹介します。 施術前にはカウンセリングで相談するフォトフェイシャルのデメリットである痛みや色素沈着は、適切な出力に調整することで回避できる可能性が高くなります。また肝斑がある場合には、フォトフェイシャルではなく、ほかの治療法を選択すべきです。そのため、フォトフェイシャルの施術を受ける際には、信頼できるクリニックで事前にカウンセリングを受け、不安なことはカウンセリング時にしっかり確認するようにしましょう。 採用している機器を事前に確認するフォトフェイシャル施術時に生じる痛みは、それほど強い刺激ではありません。しかし、痛みに敏感な方や痛みに対する恐怖心が強い方もいらっしゃるでしょう。痛みが起こるかもしれないという不安を抱えていると、リラックスした状態で施術を受けることができません。フォトフェイシャルの機械には、強力な冷却装置を装備し、痛みやリスクを最小限に抑えられるものもあります。そのため、フォトフェイシャル施術を受ける前に、クリニックが導入している機械の種類を確認しておくと安心です。 適切な施術回数を守る繰り返しになりますが、フォトフェイシャルでは1回の施術だけで十分な効果を得ることはできません。また、十分な効果を実感できるまでに必要な施術回数は人によって変わってきます。そのため、フォトフェイシャル施術を受ける際には、カウンセリングによって適切な治療プランを提案してもらえるクリニックを選び、提案されたプランに応じて適切な回数の施術を受けることが大切です。 紫外線には十分に注意するフォトフェイシャルでは、施術を受ける前も、施術を受けた後も、徹底的な紫外線対策が必要です。フォトフェイシャル施術を受ける前に日焼けをしてしまうと、肌に大きなダメージを与えるおそれがあるため、施術を受けられない可能性があります。また、フォトフェイシャル施術を受けた後の肌は乾燥しやすいため、紫外線の影響を受けやすくなります。施術前や施術後は日焼け止めやサングラス、帽子などを活用し、紫外線からお肌を守ることが大切です。また、肌のバリア機能を高めるため、保湿ケアも怠らないようにしましょう。 肌への刺激を最小限に抑えるフォトフェイシャル施術後のお肌は、非常に敏感な状態であり、赤みや腫れなどが見られる場合もあります。その際、気になって肌に過剰に触れてしまったり、ゴシゴシと力を入れて洗顔したりすると、肌への負担が増加します。摩擦による刺激が色素沈着につながるおそれもあるため、フォトフェイシャルを受けた後は必要以上に肌に触れず、できるだけ刺激を与えないようにすることが大切です。 フォトフェイシャルの効果を最大限に発揮させるには?フォトフェイシャルの効果を最大限に発揮させるために、施術後には次の点にも気を付けるようにしましょう。 日々のスキンケアを継続するフォトフェイシャル施術を受けた後の肌は、乾燥しやすい状態です。せっかくフォトフェイシャルを受けてシミが薄くなり、肌のハリを回復させても、乾燥した状態では紫外線のダメージを受けやすくなります。フォトフェイシャル施術を受けた後は、しっかりとスキンケアを継続し、保湿を心がけるようにしましょう。 紫外線対策も怠らないフォトフェイシャル施術後の色素沈着を防ぐためには、紫外線対策が重要な意味を持ちます。フォトフェイシャル施術を終えた後は、徹底的な紫外線対策を行うようにしましょう。また、施術後に紫外線対策を継続しないと、再び新たなシミができてしまう可能性があります。美肌を維持するためにも、紫外線対策は継続して行うことが大切です。 美肌につながる生活習慣の実践美肌の維持には、食生活や睡眠などの生活習慣も関わってきます。肌を健やかに保つための栄養が不足すると、肌のハリや弾力が低下するおそれもあります。たんぱく質やビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB、ミネラル、食物繊維などを食事から意識的に摂取するようにしましょう。バランスの取れた食事は、お肌の調子を整え、フォトフェイシャル施術の効果を長く維持させます。また、睡眠不足も肌のターンオーバーを低下させ、コラーゲンの生成を阻害します。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保することも美しい肌を維持するためには重要なことです。 まとめフォトフェイシャル施術には、少ないダウンタイムでさまざまな肌トラブルを改善できるといったメリットがあります。しかしながら、施術を受けた後に赤みや腫れ、色素沈着が起きる可能性があるといったデメリットも忘れてはいけません。肌の状態によって適切な出力や施術回数は変わってきます。また、施術後のスキンケアや紫外線対策を徹底することでデメリットは最小限に抑えることが可能です。そのため、フォトフェイシャル施術を受ける際には、適切な施術計画を提案でき、施術後の過ごし方についても的確なアドバイスを受けられる、信頼できる医療機関を選ぶことが重要になります。銀座周辺でフォトフェイシャル施術を検討されている場合には、ぜひ銀座駅徒歩1分のトラスト美容クリニックにご相談ください。